“最後”のセール 開店前に1200人別れ惜しむ 伊勢丹松戸店

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ファイナルフェスタ初日、朝早くから並んで開店を待つ買い物客ら=17日、松戸市の伊勢丹松戸店

 営業赤字から抜け出せず閉店が決まった松戸市の百貨店、伊勢丹松戸店で17日、「ご愛顧感謝ファイナルフェスタ」が始まった。3月21日にシャッターを下ろすまでの64日間、趣向を変えて3種類のセールを打ち出し、43年間にわたる歴史の最後を飾る。初日から大勢の買い物客が訪れた。

 開店前には約1200人が並んだ。先頭で待っていた市内の男性(68)は「伊勢丹は松戸の豊かさ、消費文化の象徴だった。なくなるのは残念」と紳士衣料品を目当てに始発電車で駆け付けた。地元の加藤淳子さん(61)は「子連れで訪れたこどもの日イベントが懐かしい。ここがなくなると、都内まで出ないといけない」と寂しがった。

 午前9時45分、通常より15分前倒しで開店すると、バッグや靴売り場などは普段に増してにぎわい、支払いのため長い列ができた。

 買い物を終えた市内の西村律子さん(64)は「すごく混んでいて、昔の入場制限がかかった正月セールを思い出した。店員もなじみなので、閉店の日ぎりぎりまで来たい」と話した。

 感謝セールは、人気の大北海道展と冬物セールを中心とした第1弾が2月6日まで。同月7~27日の第2弾は大九州展と春・夏物の新しい衣料品が並ぶ。同月28日からの第3弾は京都物産展と新宿本店の人気催事「紳士大市」をメインに、グループの総力を挙げて43年分の感謝を表すという。

 橋淳央店長は「『日本一楽しい百貨店』を目指してきた。ただの閉店セールではなく、毎週新しい企画でお客さまに楽しんでもらいたい」と話した。