市職員、暴行を一部否認 鴨川の父親死亡初公判

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 2016年8月に自宅で父親=当時(71)=を暴行し死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた鴨川市市民生活課主査、森住繁被告(43)=同市、休職中=の裁判員裁判の初公判が12日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれ、森住被告は「顔を1回蹴って1回殴ったが、その他のことはしておりません」などと述べ、弁護側は死因と暴行の因果関係を争うとした。

 冒頭陳述で検察側は、「当時父親と2人暮らしで、父親は重度の肺気腫を患っていた。自宅で顔や胸に暴行を加え、多発肋骨(ろっこつ)骨折を負わせて右肺の損傷による緊張性気胸により死亡させた」と森住被告による暴行で死亡したと主張。

 弁護側は「事件当時は朝から台風の対応で仕事に追われていた。帰宅してテレビを付けていた父親に『ぐっすり眠りたいから』と消すよう求めたが理解してもらえず、口論になった」と事件の経緯を説明。死因について「胸には打撃を与えていない。肺気腫を患っており、せきなどによって肺がやぶけた可能性がある」として傷害罪にとどまると主張した。

 起訴状などによると、森住被告は16年8月22日ごろ、自宅で父親の顔や胸などに暴行を加えて肋骨骨折などのけがをさせ、緊張性気胸で死亡させたとされる。