稲川会系総長ら逮捕 総本部など捜索も 松戸発砲で千葉県警

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稲川会系の事務所に家宅捜索に入る捜査員ら=12日、千葉市中央区

 松戸市で昨年5~6月に相次いだ発砲事件で、松戸署捜査本部は12日、ワゴン車に銃撃した殺人未遂などの疑いで、千葉市中央区に事務所を置く指定暴力団稲川会系2次団体総長、秋田昇容疑者(69)=船橋市湊町3=ら4人を逮捕した。また同日までに、アパートに銃弾を撃ち込んだ建造物損壊などの疑いで、別の稲川会系2次団体総長、鈴木郁夫容疑者(73)=群馬県太田市=を逮捕。県警は2人がそれぞれの発砲事件の指示役とみて調べている。5人の認否を明らかにしていない。

 銃撃されたワゴン車には稲川会から破門された元幹部が乗っており、縄張り争いが事件の背景にあるとみている。県警は同日、約120人態勢で稲川会の総本部(東京都港区)や千葉市の2次団体事務所など計8カ所を家宅捜索した。

 秋田容疑者の他に逮捕されたのは、いずれも稲川会系幹部組員の藤田幸男(66)=船橋市夏見2▽小出健次郎(43)=市原市ちはら台西1▽加藤剛(43)=船橋市本町1=の3容疑者。

 4人の逮捕容疑は、稲川会系組長の伊沢隆志被告(48)=同罪などで起訴=らと共謀し昨年5月10日午後6時5分ごろ、松戸市小山付近の国道6号で、走行中のワゴン車に向けて拳銃を発砲し、車内にいた男性=当時(46)=らを殺害しようとした疑い。男性は頭や肩に大けがを負った。

 鈴木容疑者の逮捕容疑は、稲川会系組長の小池正規被告(56)=銃刀法違反などの罪で起訴=らと共謀し、同6月30日午前5時5分ごろ、松戸市内のマンションとアパートのドアに拳銃で発砲したとされる。逮捕は今月10日。

 県警は秋田容疑者が伊沢被告に、鈴木容疑者が小池被告に指示したとみて裏付けを進める。一連の事件の逮捕者は計22人になった。

 県警は千葉中央署に「稲川会集中取り締まり班」を設置し態勢を強化。捜査幹部は「発砲事件で市民が危険にさらされ、(稲川会を)野放しにできない。年内に何らかの片を付けたい」と、強い姿勢を示している。