触れて楽しむデジタル作品 豊洲にチームラボ新施設

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 デジタルアートの体験型施設「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」が2020年末までの会期限定で東京・豊洲にオープンした。1万平方メートルの広い館内に七つの作品を配置。膝下まで水につかったり、大きな球体をかき分けて進んだりと、手足で作品に触れて楽しめる仕掛けが施されている。

 最先端の技術を用いた映像作品などで世界的に評価される集団「チームラボ」が今回掲げるコンセプトは「没入型」。猪子寿之代表は「体ごと巨大な空間に没入することで非日常体験をしてほしい」と説明し、館内ははだしで巡る。オープンに先立ち、6月下旬に行われた内覧会に参加した。

 長く暗い廊下を進むと、いきなり水が勢いよく流れ落ちる坂が現れた。上った先には暗闇に浮かび上がる光の滝。水流の響きが都市にいることを忘れさせてくれる。

 鏡張りの部屋で無数の発光ダイオード(LED)電球が明滅する作品は、鏡に映り込んだ自分や他の来館者の姿もアートを彩る。「テーマは『みんなでつくる宇宙』です」とスタッフ。床に座り、物思いにふけっている人もいた。

 別の空間では、コイが光の帯を引きながら泳ぎ回る映像が水面に。水につかった自分の脚にコイがぶつかると、花に変わり散った。「生と死」の表現に自分も一役を担うような不思議な感覚だ。

 人の背丈程もありそうな色の変わる球体で空間を埋め尽くした作品などもある。

 同じ江東区のお台場には6月、チームラボのデジタルアートを常設展示する美術館が開館したばかり。猪子代表は「都市の国際競争が増す中、東京に来るきっかけは多い方が良い」と自信を示した。チケット代は18歳以上が3200円(7月31日までの平日は2400円)など。